こんにちは、ピースケです。
今日は、あおり運転を厳罰化する動きについて考えてみました。
あおり運転罪を新設の動き
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FNN PRIMEの記事によると、
・あおり運転根絶のために、自民党・二階幹事長「法整備の必要性」を強調
・「あおり運転」自体を取り締まる法律が必要
・「あおり運転」の定義の明確化が必要
・ドライブレコーダーの普及が課題
・現行法で対応するのが限界があるため「あおり運転罪」を新設すると効果的
・ 自民党は秋の臨時国会での法案提出も視野に今後議論を加速させる方針
という趣旨である。
厳罰化の動き、というか「あおり運転」が違法行為であり、危険行為であるという意識を広げていくという方向に進むことは望ましいことですね。
あおり運転は現状では何罪?
現状ですと、あおり運転は暴行罪 「2年以下の懲役又は30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料」です。
例えば、以下のような行為をした場合、暴行罪にあたる場合があります。
- 高速道路で前を走る車に急接近、割り込み、急減速等をする
- 前を走る車の前方に割り込み、相手車両を停止させる
昨今のあおり運転の事故の増加をふまえて、警察はあおり運転行為に対し積極的に暴行罪などの刑法を適用する取り締まりが進んでいます。
個人的には、暴行罪での取り締まりが増えれば十分効果的であると思います。
本当に暴行罪での取り締まりがなされているのかは懐疑的ではあります。
あおり運転の結果、人を死亡させた場合の罪
・危険運転致死傷罪( 1年以上20年以下の懲役 )
2017年6月の東名あおり事故、石橋和歩被告に懲役18年判決 横浜地裁
走行中の萩山嘉久さん一家のワゴン車に妨害行為を繰り返して追い越し車線上で停止させ、大型トラックによる追突で、萩山さんと妻の友香さんを死亡させ、同乗の娘2人にけがをさせた。
・殺人罪( 死刑又は無期若しくは5年以上の懲役 )
2018年7月の堺あおり運転死、殺人罪適用し懲役16年判決
乗用車であおり運転した後にバイクに追突し、男子大学生を死亡させた。
衝突後に「はい、終わりー」と言う様子が記録されていたことより、
「ぶつかれば死亡すると認識していた」と未必の殺意を認定。(被告は殺意を否定)
殺人罪を適用し、懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡した
個人的考察
あおり運転の厳罰化を望む声は近年高まっている印象があります。
ドライブレコーダーの普及が進むにつれて、あおり運転の実態が次第に明らかになってきているということが大きい原因だと思われます。
厳罰化として「あおり運転罪」を新設して懲役3年以上くらいにするのが妥当という意見が出されている。
確かに高速道路における危険な状況(他の車に対する影響もある)を考えると、現状の暴行罪 (2年以下の懲役又は30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料 )よりは重い罪に問われてもいいような気がする。
あおり運転は犯罪であるという認識に乏しいドライバーが多いことが問題なので、
きちんと暴行罪で取り締まりをしていくのならば、必ずしも新しくあおり運転罪を設ける必要はないような気がする。
関連記事>>【大阪高裁】堺あおり運転殺人 2審も懲役16年【はい、終わり】
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