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【東京地裁】目黒虐待死事件 結愛ちゃん母に懲役8年【児相】

こんにちは、ピースケです。

今日は、目黒虐待死事件で母親に懲役8年の判決がでたことについて考えていこうと思います。

懲役8年実刑判決

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引用:朝日新聞

記事によると、

・ 守下実裁判長は「大好きだった母親からも極端な食事制限を受けて亡くなっており、

・ 保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親の船戸優里被告に東京地裁は17日、懲役8年(求刑・懲役11年)の実刑判決を言い渡した 。

・ 守下実裁判長は「大好きだった母親からも極端な食事制限を受けて亡くなっており、

被害児童の感じた苦しみ、悲しみ、絶望感は察するに余りある」と述べた。

・ 弁護側は、優里被告は雄大被告から心理的なDVによって「支配されていた」と主張。

・「DVの被害者でもある事情を考慮すべきだ」として「懲役5年が相当」と述べていた。

確かに雄大被告が悪いのは当然なんだが、優里被告が結愛ちゃんを守らなかった、守れなかったことについては理解しがたいところではある。

このままでは死んでしまうだろうことは、分かっていただろうに。

児童相談所の罪

児童相談所の対応
香川県側は、一家の転居以降品川児童相談所側と連絡をとり、女児の案件が「緊急性の高い案件」である旨を伝え、「すぐにでも両親と連絡をとってほしい」と伝え、2016年8月に初めて虐待の疑いを認知して以降の全記録を送付した。しかし、品川児相側とのやり取りの中では、緊急性の認識に関してすれ違いも見られた。
香川県側はその度に案件の緊急性が高いことを主張したが、品川児相側は緊急性はないと判断し、家庭訪問で女児との面会が拒否された後は無理に面会を求めようとしなかった。このことについて、「児相間の引き継ぎで危険性への感度が下がった可能性がある」と指摘する専門家もいる。

引用:Wikipedia

雄大被告が一番悪い前提ですが

この最悪の事態を防ぐために存在するのが「児童相談所」です。

児童相談所がまともに機能していれば、最悪の事態は避けられたはずだと、どうしても考えてしまいます。

このような例は今回がはじめてではありません。

同様のことが何度となく繰り返されています。

京都長岡京市 幼児虐待死事件【2006年】

【2006年10月25日】 朝日新聞とスポーツニッポンによると、京都府長岡京市の3歳の男児の保護者が、しつけだとして食事を与えず男児を餓死させたとして、向日町署は、男児の父親と、同居していた内縁の女を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕・送検した。

逮捕されたのは佐々木貴正容疑者(28歳)と、佐々木容疑者の自宅で同居していた無職の西村智子容疑者(39歳)の2名。2人は9月中旬に佐々木容疑者の長男・拓夢君(3つ)に対し、「3つになってもオムツが取れないから」と言って、食事を4-5日に1回程度のコーンフレークしか与えなかった。

スポニチによると、10月22日午前11時ごろ「子供がぐったりして動けない」との119番通報があり、救急隊員が拓夢君を搬送したが死亡。司法解剖の結果死因は餓死とわかった。また、死亡した当時の体重は7kgだった。これは3歳児の標準の約半分という。また朝日新聞によると、長女も3月28日未明に1人で歩いていたところを発見され、その時に手足にアザが確認されたという。

また、読売新聞によると京都市にある京都府京都児童福祉相談所は、拓夢君の虐待の疑いがもたれる情報が6月から10月にかけて合計5件あったにも拘らず立ち入り調査を行わず、それを京都府警察本部にも伝えていなかったという。

引用:ウィキニュース

京都児童福祉相談所は虐待の疑いがもたれる情報を得ていたにもかかわらず、立ち入り調査をせず、警察へ伝えることもしなかった。

父親に電話で確認しただけでした。

後に児相は 「判断に甘さがあった」 と会見。

甘いというか、佐々木拓夢くんを行政の不作為によって死なせてしまったということです。

虐待死件数

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引用: NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク

虐待による死亡事例は年間50件を超え、1週間に1人の子どもが命を落としています。

個人的考察

児相の方々は日々仕事に追われているのは理解できます。

とは言っても想像に過ぎませんが。

現場の感覚では、死亡事件になってしまってはじめて事の重大性に気が付いたということなのでしょうか?

同じような「緊急性の高い案件」がたくさんあって、相対的に後回しにされるような状況だったのでしょうか?

この事件では

・女児が父親と血縁関係がなかった

・児相が日常的な虐待を認識していた

・一時保護を繰り返していた

・一時保護解除後も怪我が見つかっていた

・ 父親は、女児に対する傷害容疑で書類送検され2度とも不起訴となっていた

という状態で、素人がみても「緊急性の高い案件」と感じるような内容です。

児相というのは素人集団なんでしょうか?

行政の不作為で刑事罰を受けることはないのでしょうか?

このような案件で虐待死を防ぐことが出来ないなら、今後どんな対策を取ろうとも法律を変えようとも、まともに機能することは期待できない。

危惧するのは、ニュースになるのは氷山の一角ということです。

今まさに虐待死寸前の子どもがいるということです。

その子の絶望をどうすればいいんだ!?

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