こんにちは、ピースケです。
今日は、平均年収が6年連続で増加しているということについて考えていこうと思います。
平均年収 6年連続増加
≪クリックで拡大≫
記事によると、
・ サラリーマンなど民間企業で働く人の去年の平均年収が、およそ441万円だった。
・6年連続の増加であった。
・ 正社員と非正規雇用の労働者の平均年収の差はおよそ325万円で、調査が始まった2012年から7年連続で拡大している。
…
一見よろこばしいニュースといえるのでしょうが、
問題は正規雇用者と非正規雇用者の平均年収の差が拡大しているということです。
差が325万円ということですから
非正規雇用者の平均年収は116万円(月収96000円)ということになります。
ひとことで非正規雇用といってもいろいろな雇用形態があります
臨時社員、派遣社員、契約社員、パートタイマー、アルバイト…
平均年収が下がるのは当然ですが、正規雇用にあぶれて仕方なく非正規雇用になっている人にとっては死活問題です。
正規雇用と同等の仕事をしていても非正規雇用というだけで年収に大きな差がついているという現実があります。
非正規雇用者4割
上のグラフでは、
1990年からザックリ非正規雇用者数は増え続け、正規雇用は減り続けていることがわかります。
企業が非正規雇用の比率を上げてきた結果です。ここ数年38%程度で安定しています。
非正規雇用4割の時代です。
女性がパートで働きやすい環境になったとか、働き方のスタイルが多様化したとか、いわれていますが、それもあるのでしょうけど、
企業が正規雇用、終身雇用するのが難しくなり、非正規雇用化を推し進めたというところが大きいでしょう。
トヨタ自動車の社長が会見で
「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」
と述べたことは記憶に新しいですね。そういうことなんです。
個人的考察
非正規雇用者には厳しい現実です。
特にバブル崩壊後から約10年間に就職活動したロスジェネ世代は、未だに低賃金にあえぎながら40代で結婚もできないような状況になっている人も珍しくない。
少子高齢化に拍車がかかります。
「待機児童ゼロ」とかも大切ですけど、まずは結婚できる環境を整えないと始まらない。
…
企業がこのような現状を自ら打破するようなことは期待できません。
政治でやるしかありません。
ロスジェネ世代に対する政府支援の方針が示されましたが、too little too late の感もあり、どこまで実効性があるのか?
ベーシックインカムのような思い切った政策を期待する。
待ったなしだ。