プロパンガス料金を考える…適正価格は?

プロパンガス

こんにちは、ピースケです。

今日は、プロパンガス料金について考えていこうと思います。

「プロパンガスの料金が高い」と思っている人は多いのではないでしょうか?

一般的に都市ガスと比較して高い印象がありますが、それは仕方がない事なのでしょうか?

そのような疑問を払拭すべく考察していこうと思います。

Contents

都市ガス or プロパンガス

皆さんのお宅ではガスは都市ガスでしょうか、プロパンガスでしょうか?

都市ガスとプロパンガスの特徴を比較してみましょう。

都市ガス

  • 液化天然ガス(LNG)を原料としメタンが主成分
  • 空気より軽い
  • 地中のガス管を使って各家庭に供給される
  • 発熱量が小さい(約11000Kcal/㎥)
  • 料金が安い
  • 設置する際の初期費用が高い
  • 供給エリアが限られている
  • 災害に弱い(復旧まで1~2か月)

プロパンガス

  • 液化石油ガス(LPG)を原料としプロパン、ブタンが主成分
  • 空気より重い
  • ガスボンベに充填して各家庭に運搬設置される
  • 発熱量が大きい(約24000Kcal/㎥)
  • 料金が高い
  • 設置する際の初期費用が安い
  • 都市ガスが供給されているエリアを含め、どこでも設置できる
  • 災害に強い(復旧まで1日~1週間)

都市ガスの最大のメリットは、料金が安いということです。ただ供給エリアは都市部に限られており、また、設置する際の初期費用が大きいということもネックといえます。

プロパンガスは発熱量が大きいため、風呂を沸かしたり、料理したりする時間が短くなります。すなわち、同じ使い方であっても都市ガスに比べ使用量は少なくなります。

また災害に強いといわれています。2016年の熊本地震では、熊本県内で約10万5000戸の都市ガスが供給停止になり2週間で全面復旧したのに対し、プロパンガスは供給停止はありませんでした。

一長一短あって、どちらがいいとは言えないですね。

ただプロパンガスは料金が高すぎる!と思っている人って多いのではないでしょうか?

プロパンガス料金

都市ガスの供給エリア外でプロパンガスを使っている場合、都市ガスにすることはできないし、節約するしかないかも知れませんが、プロパンガス会社を変えるという選択肢があります。

では、そもそもプロパンガス料金の適正価格はどれくらいなのでしょうか?

相場価格:基本料金1890円、従量料金523円/㎥

相場価格は一般的にこの辺りの値で推移しているようです。

相場価格というのは平均でこれだけ、ということです。

適正価格:基本料金1500円、従量料金300~400円/㎥

適正価格というのは、都市ガスと同程度という考えが出来ると思います。

参考:プロパンガス消費者センター

相場価格と適正価格

相場価格と適正価格の違いがどれくらいなのか、計算してみましょう。

1ヶ月に10㎥使っている場合

  • 相場価格:7120円
  • 適正価格:4500~5500円

相場価格は適正価格の3~6割増になっています。年間で19440~31440円多く払っていることになります。

では、この差はなぜ生まれるのでしょうか?

  • プロパンガス会社が利益を取り過ぎている
  • 消費者がプロパンガス会社を変えることが出来ると思っていない、もしくは、面倒くさがって放置している
  • 安いプロパンガス会社の探し方が分からない

消費者の無関心がプロパンガス会社どうしの競争を妨げているのではないかと推測します。その結果、高値のまま放置されていると…

しかし、年間2~3万円となると、ちょっと無視できないんで対策をしていきたいと思いますよね。

プロパンガス料金を下げるには

プロパンガス会社と交渉する

まず考えることは、シンプルに値下げ交渉をすることです。適正価格と大きく離れている場合は応じてくれる可能性もあるでしょう。相場価格を大幅に上回っているとかになると尚更です。

最近ではその手のCMも流れていますので、やってみる価値ありです。

プロパンガス会社を変える

値下げ交渉が上手くいかなかった場合、若しくは値下げ交渉の材料として、別のプロパンガス会社に見積りをしてもらうのもいいと思います。

プロパンガス料金の相場が高値どまりしているのは、消費者がこのような行動をしてこなかったことが大きな原因だと思います。

プロパンガス会社の変更

プロパンガスの一括見積もりをしてくれるサイトを利用するといいと思います。

訪問販売で回ってる業者は経験上あまり信用できないと思います。また、あまりにも安い値段(従量料金が300円を下回る等)を提示してくる業者も避けた方がいいと思います。

変更手続きは新ガス会社で行う

新ガス会社に変更の依頼をすると、現ガス会社との手続き等をしてもらえます。自分で解約手続きをしようとしても、引き留められたり、違約金を要求されたりすることがあります。(自分も経験済み)

ガス会社変更は消費者の自由です。違約金は特別な契約(例えば、ガス給湯器を無償で取り付けてもらってまだ償却期間中とか)がない場合発生しませんし、もし何らかの違約金があったとしても新ガス会社が肩代わりしてくれたりすることもあります。

自分の場合、ガス会社変更の際に給湯器を新品にしてもらいました。給湯器が壊れたので修理を依頼したら10万円程かかるということだったので、付き合いのあるプロパンガス会社に相談したら、「うちに変えてくれたらタダで交換しますよ」っていう感じですね。(償却期間7年間は違約金発生する契約)

ガス料金の値上げ注意

せっかくガス会社を変更しても、短期間に値上げをされると無意味です。

よくあるのが、毎月のガス料金の請求書に小さく「来月から従量料金を〇〇円値上げします」というパターンです。これを短期間に何回かされるわけです。

自分の場合、速攻で変えました。結構闇が深い業界です。

自由競争が進んで、もう少し安い料金が当たり前になるといいと思います。